【アルキメデスの大戦】慢心した心を折る船 – ネタバレ感想

アマプラ!

こんにちは!

シアタールーム202管理人のLyryです!

今回は「アルキメデスの大戦」アマプラで見て来たので感想書いていきます!

※2023年1月11日現在アマプラでの配信はありません。

「アルキメデスの大戦」あらすじ

1933年。欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。一方、航空機を使った海戦が主流になっていくと予見した海軍少将・山本五十六は、戦艦建造に反対。その根拠を示そうとして、100年に1人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直に協力を仰ごうとする。しかし、櫂直は極度の軍隊嫌いで、特異な人物だった。

「アルキメデスの大戦」ネタバレ感想

日本の大戦艦、大和が沈む。

そんな始まり方をした本作はを12年遡り、とある計画が進んでるところから始まります。

あまりにも現実離れしていた計画予算。その真実を暴くべく櫂直(かいただし)を軍にスカウトし予算の不正を暴くという物語。

菅田将暉演じる櫂直が本当に良いキャラクターで、数学の天才。いや変態加減が本当にちょうどいい。

芸妓さん?に「この角度で同じ力で扇子を飛ばしてごらん」のシーンで心を鷲掴みにされました。

か、かっこいい。。

菅田将暉さんはモデルの時の表情より役者として誰かを演じている時の表情がダントツで好きです。

そもそも、櫂直は軍が嫌いということで軍に入ることを嫌がっていましたが、「戦争が起きる」この一言に突き動かされ軍に入り不正な予算案を暴くことを決意します。

というのも戦争が起きる原因はこの不正によって作り上げられる、戦艦大和。この戦艦は確実に日本人の希望になり、第一次世界大戦で勝利し、負けというものを知らないが故に確実に戦争をする。

それを阻止すべくという動機です。

軍に入り櫂は田中というお世話係的な人物と出会うのですが、この二人のやりとりが最高なんですよね。櫂の熱が徐々に田中に伝わり、二人で目標に向かう感じがたまらなかったです。

膨大な時間をかけ、少ない手がかりをコツコツ集めるシーンなんかも非常に見応えがありました。

「天才は99%の努力と、1%のひらめきだ」という言葉を発明王のトーマスエジソンは残していますが、それを証明するかのような映画でもあります。まぁ僕はニコラ・テスラの方が好きですが。。。

そしてある方程式を導き出し、いざ不正を暴くシーンになり、相手側もかなり卑怯な手を使って妨害行為を仕掛けるのですが、見事戦艦の構造的な問題を暴き戦艦の製造を止めることに成功します。

では、冒頭に沈んでいった、あの大戦艦大和は一体何だったのか。僕は思いました。

不正を暴き、一件落着した後に戦艦大和の発案者、平山から「本当は(大和を)完成させたいんじゃないか?」と持ちかけられ、そんなわけないという櫂に平山は続けます。

「この戦艦は日本の心を折る」

今後日本が戦争をしないようにと平山は考えていたのです。そりゃそうです。いくら大和ほどの戦艦を持っていたとしてもアメリカには絶対勝てない。なら希望となるこの船が沈めば。。ここの演説のシーンはもう一度見たい名シーンになっております。

そんな平山の心に震え、櫂は共に大戦艦大和を作り上げました。

「アルキメデスの大戦」まとめ

この物語は実際にあった話を元にしたフィクションです。実際に日本の戦艦大和は完成し真珠湾(パールハーバー)に攻撃を仕掛けました。

この物語のメッセージとしてあの時代、日本にとって戦争とは何だったのか。考えさせられました。

己と同じ形をした生物を薙ぎ倒し、爆撃し、犯し、奪い続け、自国は強いと勘違いし、結果慢心した心が希望と共に深い海に沈む。

戦争はもちろん絶対にダメであるのは前提であって、その慢心さにブレーキをかける理性を持とうと本当に思いました。

アルキメデスの対戦、とても良い作品でした。

では今回はこの辺で。。終劇!!

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