こんにちは!
シアタールーム202管理人のLyryです!
今回は「search サーチ」でホラー映画界いや、映画業界に革命を起こしたと言っても過言ではない
アニーシュ・チャガンティ監督の最新作が早くもアマプラの仲間入りになったので見てきました!
「RUN-ラン-」
早速、ネタバレを含んだ感想書いていきたいと思います!
あらすじ
郊外の一軒家で暮らすクロエは、生まれつき慢性の病気を患い、車椅子生活を余儀なくされている。しかし常に前向きで好奇心旺盛な彼女は、地元の大学進学を望み自立しようとしていた。そんなある日、クロエは自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれている母親ダイアンに不信感を抱き始める。ダイアンが新しい薬と称して差し出す緑のカプセル。クロエの懸命の調査により、それは決して人間が服用してはならない薬だった。なぜ最愛の娘に嘘をつき、危険な薬を飲ませるのか。そこには恐ろしい真実が隠されていた。ついにクロエは母親から逃れようと脱出を試みるが……。
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【RUN-ラン-】ネタバレ感想
この映画は母親だと思ってた人が実は自分が生まれて数日のうちに誘拐した犯人で、自分の人生を根本的に変えられたというお話です。
他の親子に関する映画では「血の繋がりがなくてもーーー」だったりなどの展開で感動的なりますが本作に至ってはそれらが全て裏目というか恐怖の演出になっており、終盤付近まで母親の真意がわからず、どんでん返しとまではいかないが「そういうことね!」となりました。
まぁ流石に危険な薬を飲ませ不自由に繋ぎ止めておくのはやりすぎだろと思うんですが、愛してるがためとは言っても狂気が過ぎる所です。
ただ、母親の真意がわかると共にじっとり、それでいて緊張感がある恐怖が特徴の本作なのですが、やはり最後は報いを受けなければならないのが切ないなと思いました。というのも誘拐した母親は死産で自分の子供を育てることができなかったからです。(このミスリードが巧妙)この動機は「八日目の蝉」の野宮希和子(永作博美)とよく似ている動機で、こちらは愛というものにフォーカスが当たっており、、おっと流石にここではマズい(ネタバレなど)のでまた別の記事にします。
この「RUN」では、狂気にフォーカスが当たっているんだなと思いました。
ですが与えてる愛情はたとえ歪んでも、立派でなくても確かなもの。最後の病院の場面で娘の前で母親が発砲され階段から落ちる直前の数秒間、娘のクロエの表情が映るんですがそれを見た時にうるっとしてしましました。確かに母を疑うまでは楽しい時間とかも絶対あったはずなんですよ!たくさんのことを話し、ここまでの時間を二人で過ごしてきたはずなんですよ!(直接的な描写はないですが)そのありもしない映像が娘の表情を見ている時にぶわっと。。流れ込んできて、間違いだらけの中、他人の人生を奪い、最愛の娘の前で親子が終わる。娘の表情もどこか切ないように僕には映りました。非常に切ない気持ちになりました。この手の親子のに関する映画は是枝監督の「万引き家族」にも似たような関係があり個人的に好きなジャンルでした。
あと!母親ダイアン役のサラ・ポールソン、娘のクロエ役のキーラ・アレン。二人の演技が凄くて表情ひとつとっても非常にリアル。というか「実際こうなったらこういう表情になってしまうんだろうな」と思ってしまうほどの迫力なので、これも視聴者に与える恐怖の演出であり見どころの一つですね!というかメイン・ビジュアルのキーラ・アレンもすごい表情。
はい、今回はホラー映画にも関わらず最終的に切ない気持ちになった映画「RUN-ラン-」を見ての感想でした。今思えばこのRUNという題名も自分の「足」という意味で、母親の狂気(薬の件)から抜け出せという伏線かもしれないですね!
今回はこの辺で。。おわりっ!!
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