こんにちは!
シアタールーム202管理人のLyryです!
今回は「岬の兄妹」という作品をAmazon prime Videoで鑑賞したので感想を書いていきたいと思います。
あらすじ
障碍をもつ兄妹が犯罪に手を染めるとき、二つの人生が動きだす―
港町、仕事を干され生活に困った兄は、自閉症の妹が町の男に体を許し金銭を受け取っていたことを知る。罪の意識を持ちつつも、お互いの生活のため妹の売春の斡旋をし始める兄だったが、今まで理解のしようもなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れ、戸惑う日々を送るのだった。そんな時、妹の心と体にも変化が起き始めていた・・・。
ふたりぼっちになった障碍を持つ兄妹が、犯罪に手を染めたことから人生が動きだす。地方都市の暗部に切り込み、家族の本質を問う、心震わす衝撃作―。
(C)SHINZO KATAYAMA
感想
鑑賞後、感想を一言で言うのなら、「苦しい」が正解なのかもしれない。
まず主演俳優のお二人(松浦祐也さん、和田光沙)さんの演技力が素晴らしい!しかし、実際に僕の周りは足の不自由な人や重度の自閉症の方はいませんが「恐らくこうなんだろうな」と思わせるほどのもので、終始心が不自由という鎖に締め付けられているような感じでした。
このお話自体からはすごい力強い、というか生命力。生きたい。守りたい気持ちというのを感じました。「生きるにはこうするしか無かった。」「守るにはこうするしか無かった。」「どうすることもできなかった。。」
たくさんの「〜するしか無かった。」が積み重なった結果のお話だと思います。
正直好き嫌いがパックリ分かれるような内容ですが、一度は見て欲しい作品でもあります。というのもこういう世界が実際にあるかもしれないと思ったからです。この兄妹に関わる人々のような人たちがいつか自分になってもおかしくない。そうなった時にどうするべきなのか考えさせられてしまったからです。ちなみに僕自身は全く分かりません。(苦)だけどこの「苦しい」という気持ちがあればどうにか力になりたいと行動できるような気がするからです。
終盤のシーンでは個人的に目を覆いたくなるような(グロい描写ではないです)シーンがあるのですが、先述した松浦祐也さんの演技が凄すぎて本気で「やめてくれっ…」と小さい声が漏れるほどのシーンでした。
ラストではどっちでも解釈できるようなシーンになっているものになっていて
「どうにか...どうか幸せになってくれ」と思わずにはいられない最後になっております。
本作を作り上げた片山慎三監督は2022年1月に劇場公開した佐藤二郎さん主演の「さがす」という作品の監督でもあり、こちらの作品もとても面白い、考えさせられるような作品になっております。
僕も以前鑑賞したので近いうちに記事にでもします!
こういうフィクションであってくれ!と願いたくなるような作品は結構好きなので今後もどんどん鑑賞して感想書いていければと思います。
では今回はこの辺で。。。おわりっ!!
コメント